2008年2月17日(日)「しんぶん赤旗」

基地は住民を守らない

沖縄抗議集会


 「米兵の卑劣な犯罪を許すな」「基地でぼくらは守れない」―。労組や民主団体、日本共産党沖縄県委員会などが参加する沖縄県統一連が十六日、沖縄県庁前で開催した「女子中学生暴行事件糾弾!米軍は出て行け!2・16抗議集会」は二百五十人が参加し、プラカードや横断幕を手に、怒りのシュプレヒコールをあげました。

 開会のあいさつにたった統一連代表幹事の新垣繁信さんは、「沖縄の宝、日本の宝である女子中学生の尊厳を踏みにじる米軍の犯罪に断固とした抗議と糾弾を行う」と語りました。平和委員会の常任幹事・与儀喜一郎さんは「被害にあった少女と家族のことを思うと胸が痛む。氷山の一角のさらに一角にすぎない。二度と起きないようにするということなら、安保を廃棄し、沖縄から米軍に出て行ってもらいたい」と力を込めました。

 「被害女性がどんな思いで過ごしているのか」と切り出した日本共産党の前田政明県議は、「米軍と共存共栄はできないことがはっきりした。新基地建設は許さない、海兵隊と基地の撤去、安保破棄を目指して国会を含め、全力で頑張る」と決意を述べました。

 赤嶺政賢衆院議員のメッセージが紹介され、事件を糾弾し、米軍の即時撤退を求める決議を拍手で確認しました。

 デモ行進を最後までじっとみつめていた那覇市在住の女性(52)は「とても憤慨しています。米軍や政府は、綱紀粛正や教育の強化を何度も言ってきたけど、犯罪は繰り返されている。それなのに今回も同じことしか言わない。本当に悔しい」と憤りました。糸満市から遊びにきていた二十歳の女性は「聞いたときはびっくりした。二度と起きてほしくない」と語りました。



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