2008年2月14日(木)「しんぶん赤旗」

官庁街・経団連前・銀座に7000人

「貧困なくせ」合流

東京 2・13総行動


 「貧困をなくせ!」の七千人近い唱和が東京・銀座や霞が関に響き渡りました。低賃金・非正規労働者の増大、農家・中小業者の経営難など貧困と格差が広がるなか十三日、すべての国民に最低限度の生活保障を求める共同行動が終日、おこなわれました。


 全労連、全商連、農民連、新日本婦人の会、全日本民医連、全生連、東京地評の呼びかけた行動には三千人、土建労組などでつくる建設首都圏共闘の行動には三千八百人が参加。それぞれの集会にお互いの代表が連帯あいさつし、政治の流れを変えようと訴えました。

 全労連などの集会では反貧困ネットワークの湯浅誠事務局長、日本共産党の井上哲士参院議員らが連帯あいさつ。銀座パレードでは農民のトラクターが走り、色とりどりの風船を持ったパート労働者や、そろいの法被を着た年金生活者が行進しました。日本経団連前でも行動しました。

 「時給六百十八円 もっとほシーサー」と魔よけシーサーの絵のプラカードを持ったコープ沖縄労組の女性(55)は「以前はパートだけだったけど、いまは正規労働者と一緒に時給引き上げを要求している。そして今日はいろんな団体と一緒の行動です」と声を弾ませます。

 福島県北農民連の男性(37)は「こうした共同のたたかいができていることを地元に帰って農家に知らせたい」。岩手県奥州市の女性(25)は「夜はパート、昼は別の仕事をしているけどほとんど時給六百円台。こうして力を合わせてやるのが大事ですね」と語りました。

 集会で全労連の坂内三夫議長は「すべての国民に健康で文化的な最低限度の生活を保障する、貧困撲滅の国民運動をつくろう」と訴えました。

 建設首都圏共闘の集会では池上武雄議長が「頑張れば要求が実現できる春闘だ」とのべ、国民との共同を広げて仕事と生活の保障を勝ち取ろうと訴え。日本共産党の穀田恵二衆院議員らが連帯あいさつしました。



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