2008年2月9日(土)「しんぶん赤旗」

介護現場は空洞化

低待遇・低賃金で深刻な事態

福祉施設長会議で次々


 老人福祉施設の関係者でつくる21世紀・老人福祉の向上をめざす施設連絡会は七、八両日、横浜市内で、施設長会議を開きました。会議では、介護現場の人材不足や職員の低待遇・低賃金など深刻な実態が次々と出されました。

 愛知県の特別養護老人ホームの施設長は「以前は女性しかありえなかった結婚を機にした寿退社が、男性職員にも起こり始めている。給与が安定したところに行きたいという気持ちは止められない」と述べ、職員の低賃金、長時間労働、ぎりぎりの職員で夜勤をまわしている現状を生々しく語りました。

 東京都の特養ホームの施設長は「今年四月に入る予定の職員はゼロ。何年か前には信じられない状況だ。介護福祉士養成校でも定員割れが増えている」と話しました。

 廣末利弥事務局長は「介護保険制度の改定で、福祉現場の空洞化は危機的状況だ。職員の給与や身分を低くせざるを得ないことに、施設長は苦しんでいる。職員の待遇改善のためにも、国の責任でサポートするよう求めていきたい」と述べました。



■関連キーワード

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp