2008年2月4日(月)「しんぶん赤旗」

中村氏で京都刷新

市長選告示 不公正な行政ただそう


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(写真)第一声をあげる中村和雄氏=3日、京都市

 京都市長選挙が三日告示され、幅広い市民でつくる「いま正義を・京都市政を刷新する会」の中村和雄候補(53)=無新=が第一声を上げました。

 ほかに、自民、公明両党と民主、社民両党府連が推薦し、現市政の継承を掲げる前市教育長の門川大作候補(57)、現市政与党の元市議(29)、会社相談役(61)=いずれも無新=が立候補しました。

 雪まじりの冷たい雨のなか、中村候補は四百人の市民を前に、子どもに格差を持ち込む現状を告発し、一人ひとりを大切にする教育環境の整備など市民の暮らしを支える市政実現を力説。「不公正な同和行政という“鬼”を退治し、しがらみのない市政」を呼びかけました。

 「刷新の会」代表の出口治男弁護士が「市長選は市政だけでなく、日本の政治を変える役割を担っている」とあいさつ。日本共産党の穀田恵二国対委員長は市内高速道路が強行され、市負担が七百十六億円に膨れ上がったと批判し、「党と市民の共同で京都の景観を守ってきました。今度こそ勝利しよう」と訴えました。

 門川候補の第一声には、現市長や伊吹文明幹事長はじめ自民、民主、公明の国会議員が勢ぞろい。「市役所も変わらなければ」(門川候補)と口にはするものの、「京都力、人間力で新しい京都を」などというだけで具体策はありません。「マニフェストで百二十四の政策を掲げている」(同)というだけ。他方、「“油断せずに”というレベルではない。一丸となって危機感を持たないと大変厳しい」(福山哲郎民主府連会長)などと陣営引き締めに躍起です。しかし、京都青年会議所が呼びかけた合同街頭演説には門川候補だけが欠席し、聴衆から怒りの声が飛びました。


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