2008年1月24日(木)「しんぶん赤旗」

年金改悪に反対

パリ、5万人デモ

“自分たちの将来守る”


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(写真)特別制度年金改革に反対する人々=22日、パリ(山田芳進撮影)

 【パリ=山田芳進】フランスで政府が進めようとする特別制度年金改革に反対するデモが二十二日、パリで行われました。制度の対象となる仏国鉄、パリ市交通公団、電気・ガス公社の各労組が所属する労働総同盟(CGT)の呼びかけ。主催者発表で五万人(警察発表一万六千人)が制度維持を訴えました。

 政府は特別制度年金について、三十七・五年の保険料納付期間を四十年に延長するとしています。組合は昨年後半、二度の全国ストを行い、政府・経営者との交渉を続けています。

 デモの最前列に立ったCGTエネルギー部門のインブレヒト事務局長は「特別制度年金改革は(対象となる)五十万人の労働者だけにかかわるものではない」と述べ、「民間労働者の中にも年金制度全体にかかわることだとの理解が広がっている」と指摘しました。

 デモには各分野の労働者が全国から集結。仏南部の町ジェルスからやってきた、電気公社でケーブルのメンテナンスなどを担当するジョンバティストさん(20)らは、労働組合にはこれから入るつもりだとし、「自分たちの将来を守るために、声を上げなければならない」と話しました。


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