2008年1月5日(土)「しんぶん赤旗」
派兵恒久法「議論を」
首相が会見 内閣改造は見送り
福田康夫首相は四日、首相官邸で年頭の記者会見を行いました。このなかで自衛隊の海外派兵をいつでも可能にする派兵恒久法制定について「(自衛隊が)積極的、迅速に活動できるような態勢があってもいい。いろいろな活動を想定しながら国会で十分議論していただきたい」と述べ、早ければ今月召集予定の通常国会で法案提出も視野に議論を加速させる考えを示しました。
福田首相は「新テロ特措法案のように毎回(期限切れを迎えれば)国会審議をすることは時間もかかる」と指摘。「恒久法の整備をしてもいいという意見は前にもあった。私もそのような考え方はもっている」と派兵恒久法が持論であることを強調しました。
また、財界人や労働組合代表らを集めて今月初会合を開く「社会保障国民会議」について「夏ぐらいまでに中間報告、秋までに最終報告を出してもらいたい」と述べ、今秋までに年金制度改革の具体案を示すことを明らかにしました。二〇〇九年度までの基礎年金の国庫負担引き上げを前に、「社会保障財源」の名で消費税増税の道筋をつける狙いです。
福田首相自身が検討するとしていた通常国会召集前の内閣改造については、「今の閣僚には引き続いてやっていただきたい」と見送る考えを表明しました。民主党との「大連立」構想については「大連立するかしないかは、政策課題を実行できる体制を組めるかどうかの一点にかかっている。そのために、民主党と話し合う機会を数多く持たないといけない」と述べ、再提案もありうることを示唆しました。
年金記録問題では「政治家として率直におわび申し上げる」と改めて陳謝。「私の内閣で解決の道筋を付けるべく、最後まで真摯(しんし)に取り組む」としました。

