2007年12月31日(月)「しんぶん赤旗」

不明朗政治資金が続々

中田 横浜市長

消防団 パー券購入 クラブ飲食代支出


 中田宏横浜市長の政治資金をめぐって不明朗な問題が噴出しています。資金集めパーティーで、公的団体である消防団が組織的にチケットを購入。収支報告書には多額の食い違い。さらに「クラブ」飲食費の支出まで―。日本最大の政令市の首長として、政治倫理が問われています。


 消防団がチケットを購入したのは、中田氏の後援団体「翔けヨコハマの会」が開いた三回の資金集めパーティー。市内二十一消防団のうち、二〇〇四年に十一団が百十六万円分、〇五年に十二団が百十一万円分、〇七年に一団が五万円分を消防団会計から購入しました。

市職員関与

 団会計は〇五年度、収入一億八千万円のうち市の「活動奨励金」が一億三千五百万円と、その多くが税金でまかなわれています。

 購入依頼には、市職員が深く関与していました。市消防局(現安全管理局)では、総務課が購入費の取りまとめやチケット送付を行っていたほか、総務課長が参加依頼数一覧表の作成(〇四年)、消防団係長が依頼文の作成(〇五年)などを行っていました。

 翔けヨコハマの会はパーティー収入などから、中田氏が代表を務める政治団体「中田ひろし事務所」に〇四―〇六年で、三千五百六十五万円を寄付しています。結果的に、団会計から市長への税金還流ではないかと指摘されています。

 中田氏は二十六日に臨時会見し、「私のためにという思いで行われた行為。政治家としての責任を痛切に感じる」と謝罪。消防団員の個人購入分を含めた三百八十三万円について「消防に資する分野で、私から寄付できないか(方法を)模索している」と述べました。

1千万訂正

 〇六年の市長選の際、中田氏が「中田ひろし事務所」から選挙費用として受けた寄付では、政治資金の収入と支出に一千万円もの食い違いがあることも分かりました。

 選挙運動収支報告書では、中田氏が受けた寄付による収入は三百三十万一千八百円。ところが、「中田ひろし事務所」の政治資金収支報告書の記載では、寄付のための支出は千三百三十万一千八百円です。添付した領収書も同額を記載し、「中田」の判を押していました。

 中田ひろし事務所の会計責任者は六日、収支報告書の訂正願を出し、寄付額を一千万円減額しました。同事務所は「会計責任者が記憶を頼りに領収書をつくって記載した。単純な事務的ミス」といいます。しかし、「単純ミス」にしては疑問の残る差額です。

女性が接待

 中田ひろし事務所の支出には本来、政治資金として支出するべきではないものまで含まれています。

 横浜市中区の「クラブ○」(○は名前)。収支報告書によると中田ひろし事務所は〇五年六月七日、飲食代として六万円を支出しています。

 同クラブのホームページには「洗練された女性たち」「自慢の女の子」などの文句とともに、身長や年齢など女性のプロフィルを記載。女性による接客サービスの提供を売りものにする店だとわかります。消防団から資金を集めていた「翔けヨコハマの会」も中田ひろし事務所の九日後の十六日に、このクラブに飲食代十万二千百円を支出しています。

 中田ひろし事務所は「支出に間違いはないが、中田個人ではなく関係者の飲食費だと思う。後援団体の支出は知らない。市民からの献金を集めた政治資金での支出が適正かは解釈の問題。むしろしっかりと収支報告書に記載したことを評価してほしい」としています。


負担増の裏で税金還流

 日本共産党の大貫憲夫横浜市議団長の話 市長は、市民に負担を押し付ける安易な財政再建策を進めてきた。その裏で市税が市長に流れていたことを知った市民からは「福祉、教育を削っておきながら何をやっているのか」と、怒りの声が寄せられている。

 消防団への献金依頼にみるように、市職員が市長の顔色をうかがう弊害も次々と発覚している。〇三年七月に発覚した入札妨害事件では、市職員が市長を応援する会派の市議に入札情報を漏らしていた。市長の側近だから応じないと不利益があると思ったという。

 行政が市長ではなく、市民に目を向けることが必要だ。市長を取り巻く問題の事実解明に取り組み、腐敗を追及していきたい。


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