2007年12月16日(日)「しんぶん赤旗」

高学費・借金同様奨学金 変えよう

勉強に集中したい

全学連が署名


 「大学の学費高くない?」「お金の心配なく学びたい」のボードをかかげた学生たちの声がにぎわう街に響きます。全日本学生自治会総連合(全学連)は十五日、学費負担軽減と奨学金制度の拡充を求める署名を東京の渋谷駅、下北沢駅、吉祥寺駅の三カ所で呼びかけました。

 「初年度納付金は、国立大学で八十万円。私立大学で平均百三十万円」のボードを手に、学生たちはサンタクロースの格好にふんしたり、高学費の不安を抱える学生の実態を載せたビラを配布して通行人によびかけました。家族連れや高校生、奨学金を返済している青年などが署名に応じていました。学費負担軽減署名が百九十九人分、奨学金充実署名が百五十六人分集まりました。

 宣伝に参加した信州大学の男子学生(21)は「入学時に親の仕事の関係で収入が減った。親に迷惑をかけたくないから奨学金を借り、学費は半額免除を受け、バイトもしている。高い学費や借金同様の奨学金制度を変えたい」とのべていました。

 立命館大学の男子学生(19)は「両親が非正規なので生活は苦しい。奨学金はもらっているけど、返済できるか不安。後輩は深夜のバイトをしていて、昼は七十円のパンだけ。学生が勉強に集中できるように署名を集めて、改善の原動力にしたい」と話しました。

 署名に応じた会社員(19)は「高校を中退したので、働いてお金をためて進学をと考えたけど、学費の額を知って無理だと思った。学費値下げには協力したい」と話しました。



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