2007年12月15日(土)「しんぶん赤旗」

温暖化防止 2007バリ

最終日の交渉つづく

COP13 排出削減目標めぐり


 【ヌサドゥア(バリ島)=中村秀生】温暖化対策を話し合う国連気候変動枠組み条約第十三回締約国会議(COP13)と京都議定書第三回締約国会合(COP/MOP3)は最終日の十四日、合意をめざしてぎりぎりの交渉を続けています。

 先進国に温室効果ガスの排出削減義務を定めた京都議定書の約束期間(二〇〇八―一二年)が終了した後の対策をどうするか、新たな枠組みを〇九年末までにつくるための交渉の「ロードマップ」(行程表)をどのような形で合意できるか、が議論の焦点です。

 ロードマップに、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の科学的な成果が反映されるかたちで先進国が目指すべき数値目標として「二〇二〇年までに一九九〇年比で25―40%削減」の数値を盛り込むべきだと、欧州連合(EU)や途上国は主張しました。

 これに米国が強く反対し、十三日深夜に数値目標をあいまいにした独自案を提出。日本やカナダが米国に同調したため、合意ができないまま最終日に突入しました。

 十四日午前には、議長(インドネシア)案として、採択すべき決議案の前文から先進国の削減目標を削除した案が出されました。非公式な閣僚級会合が開かれたほか、少数のグループに分かれた議論も続いており、同日中に合意に達するかどうか、不透明な状況です。



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