2007年12月7日(金)「しんぶん赤旗」
職員数基準以下の「じゃんぐる保育園」
東京都が改善指導
党都議団が先月に指摘
東京都荒川区の認証保育所「じゃんぐる保育園」(定員三十人)が、東京都が基準で定めた職員数を確保していなかったなどとして、都は六日、同園を運営する株式会社「日本保育支援協会」(さいたま市、三谷忠士代表)に対し、都の実施要綱に基づき文書で改善を指導しました。一カ月以内の改善報告を求めています。
この問題は、日本共産党都議団が十一月三十日に記者会見で、同園が職員を水増しして都に架空申請するなど数々の疑惑があると指摘していたもの。また、石原知事に対し、調査と是正措置を取るよう申し入れていました。都は同園について、八、十月に立ち入り調査。都の基準では、同園の場合、施設長と保育士計七人が最低限必要ですが、都の調査時には基準を下回る人数しか確保できていませんでした。
また、同園では年間指導計画がつくられていなかったほか、食事やミルクを担当する職員の検便が適切に行われていませんでした。
都福祉保健局の指導監査部は、虚偽事項などについて引き続き調査を継続しているとしています。