2007年12月5日(水)「しんぶん赤旗」

原爆被害を償え

折り鶴15万羽、厚労省包囲


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(写真)原爆症認定制度の抜本改善を求め、厚労省前で折り鶴を掲げて訴える被爆者たち=4日、東京・霞が関

 「国は原爆被害を償え」―。四日、厚生労働省前に五百人の被爆者や支援者が十五万羽の折り鶴を手につめかけ、同省を包囲しました。原爆症認定を求める集団訴訟で相次いで敗訴し、認定基準見直しを迫られている厚労省は、年内にも答申をだそうとしています。被爆者らは「被爆の実態を直視した抜本的改善を」と終日、行動しました。

 厚労省前では、参加者が色とりどりの折り鶴を首にかけ、鎖のように手と手に渡し、「被爆者切り捨ての認定行政を改めよ」「控訴を取り下げろ」と唱和しました。

 国会で院内集会開催後、夜には東京・九段会館で、「集団訴訟に勝利し核のない世界を求める夕べ」を開きました。

 日本被団協の藤平典代表委員は、被爆者・支援者の運動が認定基準見直しの大きな流れをつくったが、厚労省の見直し議論は被爆者の願いとかけ離れたものになっていると批判。「裁判は、戦争被害を受忍せず、再び被爆者をつくらないという国民の願いでもあります。さらに力を合わせましょう」と訴えました。

 行動は、日本被団協、集団訴訟支援ネットワーク、集団訴訟全国弁護団連絡会が主催しました。


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