2007年11月23日(金)「しんぶん赤旗」
ムシャラフ氏当選確定
パキスタン最高裁 大統領選無効を棄却
【ニューデリー=豊田栄光】パキスタン最高裁は二十二日、先月八日の大統領選挙に立候補したムシャラフ氏の立候補資格を問う訴えを棄却、同氏の当選が確定しました。立候補の無効を求めた提訴は合計六件、十九日にはそのうち五件が棄却されていました。
ムシャラフ氏は近く陸軍参謀長を辞任し、二期目は「文民大統領」として就任宣誓を行うとしています。
大統領選は国会と州議会の議員による間接投票で実施され、野党がボイコットする中、ムシャラフ氏は圧倒的多数の票を得ました。野党側は、ムシャラフ氏が参謀長を兼務したまま出馬したことに対して、公職兼務者の立候補と軍人の政治関与を禁止した憲法に違反するとして、最高裁に立候補の無効を訴えました。
最高裁は選挙管理委員会に対して、判決が出るまでは公式な結果発表を差し止めるよう命じ、審理を続けてきました。ムシャラフ氏は三日、非常事態宣言を発令し、政府に不都合な判決を多く出していた当時のチョードリー最高裁長官を解任、政府寄りのドガル判事を長官に任命しました。
陸軍参謀長だったムシャラフ氏は一九九九年、クーデターで政権を掌握し、〇一年に選挙なしに大統領に就任。〇二年に国民投票で大統領として五年間の続投が信任され、同年総選挙を実施しました。国会はムシャラフ氏が陸軍参謀長を今年末まで兼務することを承認していました。

