2007年11月17日(土)「しんぶん赤旗」

三宅島でバイクイベント

“公道レース事故が心配”

東京


 東京都の石原慎太郎知事が主導した「三宅島モーターサイクルフェスティバル」が十六日、東京・三宅島(三宅村)で始まりました。十八日までの日程。

 平野祐康村長は主催者あいさつで「イベントは二〇〇五年二月の(避難指示解除に伴う)帰島第一陣の出発式にさかのぼる。石原知事から『落ち着いたらマン島のようなバイクレースをやろうじゃないか』とささやかれた」とのべました。

 バイク約八十台(うち一般参加約四十台)が島の周回都道をパレード。午後には、クラシックバイクやサイドカーなどが阿古地区の都道約二・五キロで、一般の通行を遮断して練習走行を行いました。

 パレードを見ていた島民の七十代の男性は「観光客が来ればいいけど、公道レースは、村民に事故の被害が出ないか心配だ」と話していました。

 バイクイベントをめぐっては、石原知事が公道レース開催に固執したのに対し、プロレーサーやバイクメーカーが「安全性が確保できない」「絶対に開催すべきでない」と強く反発し、国内バイクメーカー四社が不参加を決定。公道レースは断念し、三宅島空港の滑走路を使うドラッグレース(十七日)を行うことになりました。

 日本共産党は、公道レースが危険だと批判してイベントを中止し、農漁業や観光基盤整備などの復興支援を求めてきました。


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