2007年11月15日(木)「しんぶん赤旗」

イラク・アフガン米軍戦費

実は1兆ドル多い

隠れた費用 野党が指摘


 【ワシントン=鎌塚由美】米議会民主党は十三日、イラクとアフガニスタンでの戦費は、米議会予算局(CBO)が先に発表した額より一兆ドル以上も多い、三兆五千億ドル(約三百九十兆円)になるとの試算を発表しました。


 これは、原油高、負傷米兵への医療補償や戦費のための借金の利子などの「隠れた費用」を、当初の累計に加算したもの。民主党のリード上院院内総務、ホイヤー下院院内総務らが同日、記者会見して明らかにしました。

 民主党が主導する上下両院合同経済委員会が、二〇一三年までに現在の駐留米軍を半減し、一七年までイラクとアフガニスタンに駐留し続けるシナリオで算出し報告にまとめました。

 議会予算局は十月に、〇一年度から一七年度までの戦費の累計は最大で二兆四千億ドル(約二百七十四兆円)に達するとの試算をまとめていました。

 民主党は、「隠れ戦費」を材料に、ブッシュ政権の戦費予算の「無責任」ぶりを批判。リード上院院内総務は、ブッシュ大統領は、ばく大な戦費を議会に要求する一方で、「教育や医療研究など米国民が優先課題とする法案には拒否権を発動」したと批判しました。

 ホワイトハウスのペリノ報道官は同日、民主党からの批判は党略だと一蹴(いっしゅう)。試算を行った上下両院合同経済委員会は「党派的、政治的で知られている。彼らは同委員会の共和党委員と相談も協力もしていない」と述べました。



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