2007年11月14日(水)「しんぶん赤旗」

クレサラ被連協

1657人「過払い金返せ」

5度目一斉提訴 24億円を請求


 利息制限法の上限額を超える「グレーゾーン(灰色)金利」を貸金業者に不当に払わされたとして、二十三都府県の利用者千六百五十七人が十三日、業者に対し「過払い金」総額二十四億円の返還を求めて各地の地裁・簡裁に一斉に提訴しました。全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会(被連協)の呼びかけによる全国一斉提訴は五回目。


 前回提訴(今年五月)以降に被連協が把握した個別の返還請求を合わせると、請求総額は五十八億六千万円(任意請求を含む)に。過去一年の請求総額は百八億八千万円(同)となり、年間の額としては過去最高になりました。

 被連協は二〇〇四年から一斉提訴を実施しています。

 昨年末、灰色金利を撤廃する改正貸金業法が成立。新規融資の金利を利息制限法の上限以下に設定するサラ金業者も出ていますが、他方で既存の契約については、灰色金利を取り続けています。

 被連協は一斉提訴について「灰色金利が違法であることを周知させるのも目的のひとつ」としています。

 今回の原告の一人で茨城県内の裁判所に訴えた男性は「すべて清算して命を絶とうとも考えた。半信半疑で被害者の会に相談した。七百万円の借金だと思い込んでいたが、逆に過払い金が手元に戻る見込みになった。ほかにも苦しんでる人がいると思う。ぜひ相談を」と語りました。

 被連協の本多良男事務局長は「相談先にたどり着かないまま、まだまだ多くの人が悩んでいる。借金は必ず解決できる。払わなくてもいい利息があること、払い過ぎた額は取り戻せることを、広く知ってもらいたい」と語っています。

 クレサラ被連協の連絡先は03(5207)5507(平日午後一時から、月木は同八時ごろ、火水金は同六時ごろまで)。


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