2007年11月10日(土)「しんぶん赤旗」

ユダヤ人虐殺 否定に有罪

元高校教師の宣伝に禁固1年罰金1万ユーロ


 【パリ=山田芳進】フランス北東バラン県のサベルヌ軽罪裁判所は八日、第二次大戦中のナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺を否定するパンフレットを仏全土に配布した元高校教師に対し、人道に対する罪に異議を唱えたとして、禁固一年、罰金一万ユーロ(約百六十四万円)の有罪判決を下しました。

 バンサン・レヌアール被告(38)は、「ホロコースト? 誰も語らない事実」とのパンフレットの中で、ナチスによるユダヤ人虐殺(ホロコースト)は「(ユダヤ人による)プロパガンダ(宣伝活動)だ」と述べていました。

 同被告は一九九七年、当時勤めていた高校で自分のパソコンに、仏オラドゥール村がナチスによって焼き打ちされた事実を否定する文書を所持していたことで、教職を追放されていました。

 同被告は、人権団体によって「歴史修正主義の首謀者の一人」とされています。


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