2007年11月3日(土)「しんぶん赤旗」

すき家は残業代払え

仙台労基署 店員が是正申告


 株式会社ゼンショーが経営する牛丼チェーン「すき家」仙台泉店で働く労働者が二日、仙台労働基準監督署に残業代未払いの是正申告をしました。申告したのは、首都圏青年ユニオンに加盟する組合員三人です。

 「すき家」では、二〇〇六年十月までは、労基法で定められた時間外賃金の割り増し分をまったく払っていませんでした。

 同ユニオンは、二年間さかのぼって支払いを求めてきましたが、経営するゼンショーは、二〇〇六年十一月以降、同ユニオンの求める団体交渉に応じないため、今回、未払いのはっきりしている三人分総額十七万三千四百十一円の是正申告をしたものです。

 申告後の記者会見で、すき家ユニオン弁護団の笹山尚人弁護士は「すき家では、アルバイトの総労働時間を抑えるよう命令され、結局、店長がただ働きをしている実態がある。このような違法がまかり通ってはいけない」と申告の意義を語りました。

 最長で三十六時間連続で働いたことがあると語る組合員の女性(40)は「労基署では、いろいろ細かなことまで聞いてくれた。これを機会に会社が団体交渉に応じて、労働を正当に評価したアルバイト代を支払ってほしい」と訴えました。



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