2007年10月29日(月)「しんぶん赤旗」

男女平等に不可欠

社会保障充実求めシンポ

婦団連


 「労働・福祉・女性運動の連帯で 人間らしく生きられる社会保障の実現を!」をテーマにしたシンポジウムが二十七日、東京都渋谷区内で開かれました。日本婦人団体連合会の主催で、五十人が参加しました。

 パネリストの川口和子さん(女性労働問題研究家・労働総研理事)は、医療や介護・保育などの社会保障制度が国の制度として保障されているか否かが、女性の生き方に大きな影響を与えることを発言。「社会保障制度の充実は男女平等にとって不可欠な課題である」とのべました。

 同じく山田稔中央社保協事務局長は、社会保障は憲法が示す基本的人権を尊重するために欠くことのできない当然の制度であることを強調。「社会保障予算増額の運動を各団体・分野ですすめよう」とよびかけました。

 各団体・労組の代表が発言。全労連青年部の代表は全国で行ったネットカフェ難民実態調査結果にふれ、「低賃金でアパートの更新料が払えない人、病院に通えずかぜ薬も買えない人もいた。最低賃金の確立が急務だ」とのべました。

 農民連女性部の代表は「農業『改革』でコメ一俵・六十キログラムが七千円でしか売れない。一俵当たり五千円の赤字で、農家にもワーキングプアが広がっている」と発言。全医労の代表は、医師や看護師の過酷な勤務実態を伝え、医師・看護師増、患者負担軽減を掲げた十月十八日の中央集会を五千百人で成功させたことを報告しました。


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