2007年10月29日(月)「しんぶん赤旗」
自衛隊観閲式やめよ
埼玉・朝霞で集会・デモ
陸上自衛隊朝霞駐屯地(埼玉県朝霞市など)での自衛隊観閲式に反対する集会が二十八日、朝霞市の青葉台公園であり、三百五十人が参加しました。労組などでつくる実行委員会が主催したもの。集会後、参加者は観閲式反対、テロ対策新法反対などと訴えながら市内をデモ行進しました。
集会で実行委員長の小野輝雄・北足立南部地区労議長は「きょうの観閲式は、日米同盟を支える(海外派兵の)隊員を鼓舞する場。海外派兵を禁止する憲法を変えようとする動きを、今の首相も変えようとはしていません」とのべ、大いに反対の声をあげようと呼びかけました。
参加者は「この一カ月間、駐屯地の隣にある学校はまるで戦場に取り残されたようで、ほとんど授業の声が聞こえない」(県立高教師)、「編隊を組んで飛ぶ(訓練の)飛行機やヘリコプターを見た児童が『戦争だ』と言った。学校の真上にもがんがん飛んできた」(市立小教師)などと実態を告発しました。
日本共産党の塩川鉄也衆院議員、綾部澄子衆院比例北関東ブロック候補、桜井晴子埼玉西部東地区副委員長や地方議員が参加。国会情勢などを報告した塩川議員は「防衛省は一連の不祥事を理由に、自衛隊記念日のレセプションを中止しました。ならば自衛隊記念日の観閲式も中止すべきです」と強調。参加者から大きな拍手と賛同の声があがりました。
五歳と三歳の孫といっしょに参加した和光市の塗装業者(65)は「日本は世界でも有数の戦争をし、原爆被害も受けた国。戦争のない日本を残したい」と話していました。