2007年9月20日(木)「しんぶん赤旗」

温暖化

EUが途上国支援案

貧困対策に組み入れ


 【ベルリン=中村美弥子】欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は十八日、地球温暖化の影響をもっとも深刻に受ける発展途上国向けの支援策を提案しました。開発協力と貧困削減戦略に気候変動を組み入れることで、途上国の温暖化対策を実質的に支援する目的です。この提案は十一月にポルトガル・リスボンで開かれるEUと途上国との会合で協議されます。


技術協力など5分野で

 欧州委は、後発発展途上国や島嶼(とうしょ)国に対し、自然災害対策や技術協力など五分野で支援提供する計画です。EUと途上国との対話、交流、実践的協力を通じて広範囲にわたる支援を目指しています。

 欧州委の声明は、ここ数年間で気候変動と異常気象が関係していることが明らかになったと指摘。「地球温暖化による気候変動の責任を負っていないにもかかわらず、その影響を一番受ける途上国への支援を強化することは、EUの対外政策の重要な柱となる」としています。

 欧州委は、二〇〇八年からの三年間で五千万ユーロ(約八十億円)を拠出します。ロイター通信によると、欧州委のミシェル委員(開発・人道援助担当)は会見で「この金額は始まりにすぎない。さらなる資金が必要だ」と発言。EU加盟国に財政面での協力を求めました。

 EUは地球温暖化対策で世界をリードしています。今年三月の首脳会議は、温室効果ガスを二〇年までに20%削減(一九九〇年比)すること、全消費エネルギーに占める太陽光や風力など再生可能エネルギーの割合を20%に引き上げることで合意しました。



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