2007年9月11日(火)「しんぶん赤旗」

第五回中央委員会総会について

二〇〇七年九月九日 日本共産党中央委員会書記局


 一、日本共産党第五回中央委員会総会は、九月八、九の両日、党本部で開かれた。

 一、総会では、幹部会を代表して志位和夫委員長が報告した。報告は第一に、参院選の結果と教訓についてのべた。このなかで、選挙での政治論戦が、自民党政治を追いつめ、選挙後の情勢に生きた力を発揮していることを確認するとともに、日本改革の方針を広く国民に語る活動での党中央のイニシアチブに弱さがあったことについて反省をのべた。選挙活動の全体にかんしては、比例代表選挙に自らがもつ力を発揮しきれていないという問題、さらにどんな情勢のもとでも前進を切り開くだけの自力そのものが不足しているという問題を、重要な教訓として明らかにした。報告は第二に、選挙を契機に始まった新しい政治プロセスを前進させるための日本共産党の役割についてのべ、直面する熱い問題で積極的役割を果たすことを具体的に提起するとともに、「綱領を語り、日本の前途を語り合う大運動」を提案した。

 報告は第三に、総選挙の方針についてのべ、全国的な得票目標六百五十万票以上の達成を衆参両院選挙の共通目標としてめざすことを提案した。また、比例代表選挙に力を集中するため、従来の方針を見直し、小選挙区での立候補を、(1)参院比例選挙での得票率8%以上で日常的、系統的に活動できる力量のある候補者を擁立できる選挙区、(2)各都道府県で一選挙区以上――を、およその目安にして決めること、比例候補者をすべての都道府県から擁立することを提案した。報告は最後に、国政選挙で勝てる党を建設する問題について、参院選挙の教訓、第二十四回党大会以来の努力などをふまえながら、五点にわたって詳述した。

 一、幹部会報告にもとづいて、三十七人が討論した。

 一、志位委員長が討論の結語をのべた。幹部会報告が参院選の総括と新しい情勢のもとでの方針を一体的に提起しており、選挙方針も党建設の方針も総括と一体のものとしてとらえることが重要であると強調した。「綱領を語り、日本の前途を語り合う大運動」について、語り合う内容や、すすめかたなどを解明した。小選挙区でのたたかいは、提起された方針についてよく議論をつくして決定してほしいと強調し、その探求方向などについての重要点を、討論をふまえて解明した。幹部会報告が提起した重点方向にそった党づくりでの前進が、あらゆる活動を前進させる土台であると重ねて強調し、五中総決定の徹底について新しいとりくみの方向を明らかにした。

 一、総会は、幹部会報告・結語を全員一致で採択し、来るべき総選挙での勝利に向けて、五中総実践の先頭に立つことを誓い合って閉会した。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp