2007年9月8日(土)「しんぶん赤旗」

牛のヨーネ病

検査試薬で誤判定

農水省 畜産農家に知らせず

紙議員照会で判明


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 長い潜伏期間のあとに発症する家畜伝染病の「ヨーネ病」の検査試薬(エライザ抗体検査)が、牛ウイルス病ワクチンの接種後だと「陽性」と誤判定するケースがあることがわかり、「陽性」と誤判定された畜産農家の牛が殺処分されていた可能性もあることが七日までに明らかになりました。

 農水省が都道府県に注意喚起の通知をだしたのは、ことし七月中旬。畜産農家には検査試薬が誤判定することは知らされておらず、補償問題が発生しそうです。

 ヨーネ病は、家畜伝染病予防法で定められた慢性下痢症をおこす病気。農水省によると、二十年前は年間百数十頭程度の発生でしたが、一九九七年には五百七十四頭と増え、二〇〇四年と二〇〇六年には千百頭を超えています。

 潜伏期間が長いため、家畜防疫上とくに注意が必要な病気で、検査試薬で感染を早期に発見することが法律で義務付けられています。感染牛が見つかった場合、同居牛をすべて殺処分する必要がありました。

 ところが、日本共産党の紙智子参院議員がこの問題で農水省に照会して、国内の製薬会社が牛ウイルス病のワクチン接種後に一過性の陽性反応を示す事実が究明されていたことがわかりました。

 農水省はことし七月に「検査対象牛のワクチン接種歴の確認」と、ワクチンの接種が確認された牛については、接種してから二カ月以上経過したあとに検査するよう都道府県に通知をだしています。


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