2007年9月6日(木)「しんぶん赤旗」

米議会監査院報告書

増派しても改善せず

イラク情勢「暴力激しい」


 【ワシントン=鎌塚由美】米議会の調査機関である政府監査院(GAO)は四日、イラク政府の政治、治安、経済の各分野における達成度をまとめた報告書を発表しました。進ちょく状況を測る基準とされた十八の目標のうち、「達成」したのはわずか三項目。依然として暴力が激しいと指摘しました。


 報告は、概して▽主要な法律が成立していない▽暴力は依然として激しい▽再建基金の百億ドルをイラク政府が使用したかどうかが不明である―と指摘。「バグダッドでの(イラク軍と米軍の)共同治安活動の駐屯地設置」など三分野で基準を達成したとしたほか、四分野について「部分的に達成」されたと結論付けました。

 「暴力は激しいまま」とした報告は、「イラク治安部隊が単独での行動回数が低下、民兵は武装解除されていない」と述べ、米軍の増派作戦にもかかわらず治安状況に大きな改善が見られないと指摘しています。

 また、「宗派間暴力を低下させ、違法な民兵組織を撲滅」する目標については未達成とし、「評価が難しく(宗派間暴力が減少しているかどうか)不明」だと付け加えました。同日、上院外交委員会で報告について証言したウォーカーGAO院長は、米政府機関の間で「異なった数字と異なった意見がある」ことを明らかにしました。

 ブッシュ政権は、イラクの治安情勢の“改善”を強調しますが、GAO報告は治安状況がほとんど改善されていないことを示す厳しい評価となりました。

 GAOの報告に関しては、米紙が草案段階のものを暴露し、ブッシュ政権が中間報告(七月)で甘く評価していたと指摘。草案段階では、達成されたのは三分野だけでしたが、最終報告では「部分的に達成された」という四分野が新たに加えられました。



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