2007年9月2日(日)「しんぶん赤旗」

東京都防災訓練

米揚陸艦を投入


 東京都西部の多摩地域で直下型地震(マグニチュード7・3)を想定した東京都と昭島市など五市町による合同防災訓練が一日、武蔵村山市総合運動公園などを会場に、約二万人が参加して行われました。

 今回の防災訓練は、米軍横田基地を使用し、多摩地域から遠く離れた千葉県境に近い葛西臨海公園(江戸川区)で米海軍のドック型揚陸艦が初めて参加するなどアメリカ軍との「連携」強化が目立ちました。

 東京湾では午前七時すぎ、停泊中の米海軍揚陸艦から、上陸用ホバークラフト(LCAC)が葛西臨海公園の人工なぎさに接近。なぎさでは米兵が手旗をふって上陸地点を指示、LCACは降りしきる雨のなかごう音と水しぶきをあげて上陸しました。待機していた「帰宅困難」と想定された都職員ら六十五人が乗り込み、三十分後に揚陸艦に向けて発進、横須賀港(神奈川県)に搬送しました。

 なぎさ周辺には海上保安庁の巡視艇が、公園内は警察のパトロールカーが巡回するなど異様な雰囲気に包まれました。

 石原慎太郎都知事は当初、揚陸艦にヘリで着艦する予定でしたが天候不良のため中止し、横田基地で米軍、自衛隊のヘリ、車両による訓練を視察しました。

 横田基地、葛西臨海公園で監視行動に取り組んだ東京平和委員会の岸本正人事務局長は「地震対策は発生時の行政、消防、警察と住民による防災力の向上が重要。米軍や自衛隊など軍隊中心では都民の安全は守りきれない」と住民組織を中心にした防災訓練の充実を指摘しました。

 日本共産党都議団は同訓練に先立ち、米軍の参加を取りやめ、被害の同時多発的な発生に備えた全都的規模での訓練実施を都に要請しています。


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