2007年8月24日(金)「しんぶん赤旗」

米同時テロ

CIA長官の責任追及

当時の内部報告書を公表


 【ワシントン=山崎伸治】米中央情報局(CIA)は二十一日、二〇〇一年九月の同時多発テロ発生前の対テロ情報活動に関する内部監査報告書について、要旨部分を機密解除して公表しました。報告書はCIAの対応に「決定的な誤りはなかった」としつつも、国際テロ組織アルカイダに対する監視や情報・捜査当局間の情報共有が不十分だったことなどをあげ、当時のテネット長官ら幹部を批判していました。

 報告書は〇五年六月にまとめられ、機密扱いされていました。今月成立した対テロ関連法にしたがい、要旨部分十九ページが解禁されたもので、ヘイデン長官は公表にあたっての声明で、公表に否定的な見解を表明しました。

 報告書はアルカイダの追跡・掃討作戦をめぐり、CIA部内や他の米情報機関との情報共有や連携が不十分だったと分析。同時多発テロの実行犯となる二人の容疑者の米国入国情報をつかみながら、国務省や連邦捜査局(FBI)に知らせなかったことなどをあげています。対テロ予算を別の活動に振り向けたことも指摘しています。

 報告書はテネット氏らCIA幹部が「アルカイダの解体について広範な戦略をつくらなかったことについて責任を負う」と非難。外部の独立委員会を設置してCIA幹部の対応を見直し、責任を追及するよう勧告していました。

 報告書がまとめられた当時のゴス長官は勧告を拒否。テネット氏は二十一日、声明を発表し、報告書は「完全な間違い」と批判しました。



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