2007年8月18日(土)「しんぶん赤旗」

教研分科会

「君が代」やイラク戦争題材にして授業実践


 広島市内を中心に開かれている「教育研究全国集会2007」二日目の十七日、各分科会での討論が始まりました。社会科教育の分科会では、「日の丸・君が代」問題やイラク戦争などを題材にして、子どもたちと考え合う教育実践が報告されました。

 北海道で今年三月まで小学校教師だった男性(60)は、「日の丸・君が代」の歴史について教えることを全校的に位置付け、毎年三月に全学年で公開授業を行ったことを報告しました。

 授業では、「日の丸」が戦争に利用されたことや「君が代」の歌詞の意味などを教えました。授業のあとの父母との懇談会では、「僕も国歌の意味は知らなかった。やはり子どもたちの時代から教えてもらいたい」「韓国の人と話をすると食い違う経験をした。過去の歴史を知らないでは歯車がかみ合わない」などの感想が寄せられたといいます。

 男性は「賛否を問わず話し合うことが一番大事。子どもたちにも『日の丸・君が代』に反対してほしいということではなく、事実を知って自分自身で判断できる力をもってほしいと考えた」と語りました。

 埼玉県川越市の小学校教師(55)は、イラク戦争で目を負傷したモハマド君をとりあげた実践を報告しました。

 モハマド君が日本の支援者の協力で手術を受け成功したことを書いた本を二時間半かけて読み聞かせ、感想を書いてもらいました。「目は治っても心の傷は治らない」という子どもの意見にはほかの子から「するどい」との意見が。「モハマド君以外の医者にもかかれない子どもが心配」という意見にも共感が寄せられました。

 小学校教師は「モハマド君の目になってイラクの子どもたちやイラクの人々のこれからに思いをはせる子どもたちに育ちはじめていると思う。目を世界の現実に向け、世界を読み解く人間になってほしい」と述べました。



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