2007年8月7日(火)「しんぶん赤旗」

厳かに故宮本顕治元議長の葬儀

遺志うけつぎ前進誓う

各界、大使館、党幹部など多数参列

不破前議長が弔辞


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(写真)故宮本顕治元議長の葬儀で日本共産党中央委員会を代表して弔辞をのべる不破哲三前議長=6日、東京・港区、青山葬儀所

 戦前・戦後を通じて激動の時代、半世紀以上にわたり日本共産党の指導の先頭にたった元中央委員会議長の故宮本顕治さん(七月十八日死去)の葬儀が六日午後二時から東京・港区の東京都青山葬儀所で厳かに行われました。党関係者をはじめ国会・政党代表、キューバ、中国、ベトナム、ベネズエラの在日外国公館代表、ゆかりのある学術・文化関係者など各界から千三百人余が参列。葬儀の模様を映す大型ビジョン四台が設置された会場外のテント内にも故人をしのび、北海道や兵庫県など遠方からも多くの人々が訪れ、最後のお別れをしました。

 純白のバラやカーネーション、菊などで飾られた祭壇中央には、おだやかな笑顔の宮本さんの遺影が飾られ、両側には十本の深紅の党旗が並びました。葬儀には河野洋平衆院議長、自民党の中川秀直幹事長、民主党の鳩山由紀夫幹事長、公明党の坂口力副代表、社民党の渕上貞雄副党首、国民新党の長谷川憲正副幹事長が参列しました。

 「同志はたおれぬ」の曲が静かに流れるなか葬儀は、市田忠義葬儀委員(書記局長)の司会で進められました。参列者全員が黙とうをしたあと、志位和夫葬儀委員長(幹部会委員長)が葬儀委員会を代表してあいさつ。緒方靖夫葬儀委員(副委員長)が故人の経歴を紹介しました。

 不破哲三前議長が党中央委員会を代表して弔辞をのべました。

 不破氏は、宮本さんが一九三一年に入党してから平和と社会進歩の事業につくし、日本共産党の基礎を築いた七十六年間の革命的生涯についてふれ、専制権力の弾圧に不屈にたたかった戦前の闘争、戦後の「五〇年問題」を解決するうえでの対処、さらに六〇年代のソ連、中国・毛沢東派による覇権主義との闘争という三つの時期での宮本さんの態度と活動をふりかえりました。

 不破氏は「どれも、日本共産党にとって、きわめて重大な危機の時期でした。そして、どんな場合にも、宮本さんは、不屈の意志と強固な理性的対応をつらぬいて、危機を打開するたたかいの先頭にたち、新たな発展への道を開いてきました」とその業績をたたえ、参院選結果が示した新しい政治の激動を前に、宮本さんが生涯を通じて残した教訓をかたく胸に刻む決意をのべました。

 ついで、生前、故人と親交があった画家の永井潔氏、弁護士の上田誠吉氏がそれぞれ弔辞をのべ、哀悼の意を表しました。

 広井暢子葬儀委員(常任幹部会委員)が政党代表、七カ国の代表らから寄せられた弔電を紹介しました。

 この後、遺族を代表して、妻の寿恵子さんに代わり長男の太郎氏があいさつ。石井郁子葬儀委員(副委員長)が閉会の辞をのべました。午後三時から告別に移り、参列者が順次献花しました。


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