2007年7月31日(火)「しんぶん赤旗」

歴史的大敗

“自公政治の枠組みノー”

審判に安倍首相は開き直り

井上・紙・山下各氏―日本共産党3議席


 第二十一回参院選挙は二十九日投開票され、三十日朝に改選百二十一議席(比例四十八議席、選挙区七十三議席)がすべて確定しました。日本共産党は、比例代表で四百四十万七千九百三十七票(得票率7・48%)を得て、三議席を獲得しました。改選比一議席減の結果ですが、得票数では前回、前々回を上回りました。選挙区での議席獲得はならず、非改選と合わせ新勢力は七議席となりました。自民、公明の与党は合わせて四十六議席と大幅に減らし、参院は与党過半数割れとなりました。


「新しい時代が始まった」

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(写真)市民に選挙結果の報告をする(左から)井上哲士参院議員、成宮真理子氏=30日、京都市中京区

 日本共産党の志位和夫委員長は二十九日深夜の記者会見で、自公への国民の審判について、「大きな前向きなプロセス、新しい時代が始まったといえる結果だ」とのべました。

 比例代表で日本共産党は、井上哲士、紙智子の両前職が再選を果たし、元職の山下芳生氏が返り咲きました。比例の得票は、前回の二〇〇四年参院選比で約四万五千票増、前々回の〇一年参院選比では約七万九千票増でした。得票率では前回7・8%、前々回7・9%から後退しました。比例四十八議席の最後の一議席を公明党と争いましたが、約二万八千票の不足で逃しました。

 選挙区選挙では、現職区の東京の議席確保と、埼玉、神奈川、愛知、京都、大阪、兵庫での議席回復を目指し奮闘しましたが、いずれも議席に及びませんでした。

 選挙区の総得票は五百十六万四千五百七十二票(得票率8・7%)で、〇四年参院選比で約三十六万票の減でしたが、東京、大阪、京都などで得票を増やしました。

 自民党は改選六十四議席に遠く及ばない三十七議席で、一九八九年宇野内閣時の三十六議席に次ぐ歴史的な大敗となりました。公明党も三選挙区で議席を失うなどして九議席にとどまりました。安倍晋三首相が「改革を実行するという国民への約束を果たしていく」と述べて続投する考えを表明し、「私の任期中になんとか憲法改正について結果を出していきたい」と語ったことについて、国民の強い反発、批判の声が起こっています。

 民主党は改選三十二議席を大きく上回る六十議席を獲得。非改選と合わせて百九議席となり、参院第一党となりました。

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