2007年7月22日(日)「しんぶん赤旗」

主張

若い世代の選択

働き方と国の未来託せる党を


 「残業代もらってる?」「学費が高すぎない?」「憲法九条でいこう」――日本共産党の訴えに、どこでも、若いみなさんが、ふりむき、たちどまって耳を傾けてくれています。

貧困と格差の犠牲に

 自民党、公明党の政治がつくりだした貧困と格差拡大のいちばんの犠牲になっているのが若いみなさんです。

 この五年で、正規雇用は百五十三万人減り、非正規雇用は百六十四万人増えました。非正規雇用のみなさんは、二百万円前後の年収で、いつ雇い止めされるかもわからず、住む家も不安、結婚、子育ても考えられない現実に直面しています。「三十五万人がフリーターから正社員になった」などという安倍晋三首相に、“あまりに現実を知らない”の声があがるのも当然です。

 自分たちのおかれているひどい現実を変えてくれるのは―安倍自民党・公明党政権にきびしい批判の目をむけてきた若いみなさんは、参議院選挙に目をむけ、さまざまな情報をえて、どういう選択なら自分の思いを生かせるのか、考えているのではないでしょうか。インターネット上にもそんな思いがあふれています。

 若いみなさんの願いと模索にこたえるために、日本共産党という政党のありのままの姿を知っていただきたいと思います。

 日本共産党は、貧困と将来不安に直面するみなさんの願いにこたえるために、力をつくしてきた政党です。みなさんと力をあわせて、名だたる大企業に横行する「偽装請負」の是正に道をひらき、違法なサービス残業代八百五十二億円を支払わせるなど、ひどい働き方をやめさせるために力をつくしてきました。

 学費負担軽減や家賃補助、出産・子育て支援の願いも、国政、地方政治で、実現へ、全力をあげています。企業から献金をもらわず、大企業優遇のゆがんだ政治をただせるから、「ストップ貧困」とハッキリ主張し、現実政治を動かす働きができます。

 「戦争する国づくり」―二十一世紀を生きていく若いみなさんは決して望んでいないでしょう。“三年後に憲法改正をスタート”と公約する安倍政権に危うさを感じ、九条は変えないという国民世論が多数になりつつあります。

 立場のちがいをこえて草の根で「九条守れ」の世論を広げる先頭にたっているのが日本共産党です。党をつくって八十五年、人権と民主主義を守り、侵略戦争反対のすじがね入りの政党、日本共産党への一票こそ、若いみなさんがのぞむ平和の国づくりの力です。

 民主党についても、うわべの姿でなく、事実を見ていただきたいと思います。若者のひどい働き方を広げた労働法制の改悪と大企業減税をすすめたこと、海外で武力行使するために憲法九条を変える立場であること……「知らなかった」「ほんとうですか」と驚かれます。こういう政党に自民・公明政権の暴走をくいとめる力はありません。

政党の姿見きわめて

 参議院選挙で政党のほんとうの姿を知っていただくことが、ひどい働き方を変え、平和な国をつくるうえで、とても大事な意味をもっています。

 どの党が、あなたの願いにこたえる党か、みきわめてください。そして、あなたから、友だちや同僚、家族に、広げてください。安倍自民・公明政権の暴走にストップをかける「たしかな野党」・日本共産党を。


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