2007年7月21日(土)「しんぶん赤旗」
北九州の生活保護行政委
孤独死事件も議題に
北九州市小倉北区で生活保護の「辞退届」を提出し保護を廃止された男性(52)が孤独死した事件で、同市は二十日、法律家や有識者らによる生活保護行政検証委員会での正式な議題として加え、検討することを決めました。
五人の委員とアドバイザー一人で構成する同検証委員会は、生活保護を認められず孤独死した八幡東区男性(当時六十八歳)と門司区の男性(当時五十六歳)の事件を検証中です。同日開かれた、検証委員会の会合では、小倉北区で発生した孤独死事件について、保護の廃止決定の基準や男性が「辞退届」を出した経緯などについて、市側の報告を聴取しました。
市側は、保護受給者の収入などを調べずに保護を廃止することは不法とした広島高裁の判決について、「今回の案件が起こるまで判決の内容は知らなかった」と回答。ただ、「(保護の廃止が)本人の意思にもとづくものであれば、尊重しなければならない」とのべ、無理やり「辞退届」を書かせた広島高裁判決のケースとの違いを強調しました。
検証委員会は、小倉北区での孤独死事件を含め九月下旬までに中間報告をまとめ、十一月に最終報告を市に提出する予定です。

