2007年7月1日(日)「しんぶん赤旗」

口ベタでも9条守れる

非戦を選ぶ演劇人の会 朗読劇で訴え


 平幹二朗さん、草笛光子さんらが憲法九条の大切さを語る朗読劇を披露―「非戦を選ぶ演劇人の会」(実行委員は永井愛さん、渡辺えり子さんら三十人)は三十日、東京・渋谷区代々木の全労済ホール/スペース・ゼロで、十回目のピースリーディング(朗読劇)を開きました。

 劇作家・永井愛さんが九条の問題にしぼって書き下ろした「9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…」(作・演出・構成=永井愛)を上演、客席満員の約五百五十人が参加しました。

 朗読劇は、憲法改定をめぐる論議を、ご町内の話として描いたもの。平さんは「世間話研究家」、草笛さんは「横丁のマダム」役に扮(ふん)し、客席を笑わせながら、九条が憲法制定時に日本国民から大歓迎されたことや、戦争に巻き込まれることから国民を守り、世界の信頼を得るうえでいかに役にたってきたかを力説する人を演じました。根岸季衣さん演じる護憲派主婦、渡辺えり子さん演じるパッチワーク教室主宰者らに改憲派が加わって、かんかんがくがくの憲法論議を展開。雄弁な護憲派が優勢になる展開に客席から笑いと拍手がわき起こりました。

 朗読劇には、麻丘めぐみ、大沢健、大塚道子、岡田浩暉、沢田亜矢子、ソニン、永島敏行、西山水木、深浦加奈子、ラサール石井さんらが出演しました。

 朗読劇を聞いた音楽事務所に勤める埼玉県の女性(31)は「『道端の主婦にも九条を守るためできることがある』というせりふが印象的でした。この場限りにせず、継続して自分の言葉で憲法を語っていきたい」と話しました。



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