2007年7月1日(日)「しんぶん赤旗」

久間防衛相発言

被爆国の閣僚として絶対に許されない

志位委員長が会見


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(写真)記者会見する志位和夫委員長=30日、新潟市内のホテル

 日本共産党の志位和夫委員長は三十日、久間章生防衛相が広島、長崎への原爆投下は「しょうがない」などと発言したことについて遊説先の新潟市での記者会見で見解を問われ、「被爆国の閣僚として、絶対に許されない発言だ」と糾弾しました。

 志位氏は、発言を聞いて「非常に強い憤りをもった」と強調。「地球上からいかに核兵器を廃絶するか、世界中の人々がさまざまな運動に取り組み、知恵と力を尽くしているときに、被爆国の政府の閣僚が原爆投下、すなわち核戦争はしかたがなかったという発言をしたことは絶対に許されない。被爆国の閣僚として失格だ」と述べました。

 その上で、「どんな場合であっても、大量殺りく兵器は許されないという立場に確固として立つべきであり、それを世界に発信すべき責任を負っているのが唯一の被爆国である日本の政府だ」と指摘。「その被爆国の閣僚が『しかたがなかった』などと発言することは、どんな理由があれ許されない」と強調しました。

 また、「長崎の人たちがどういう思いでこの発言を聞いたかという点でも非常に強い憤りを覚える」と述べ、大臣の資格にかかわる問題として、国会でも追及し、選挙戦の中でも重大問題としていく決意を示しました。



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