2007年6月29日(金)「しんぶん赤旗」

地域で病院守ろう

共産党がシンポ 市長「熱意感じた」

千葉・銚子市


 地域医療を守るため、市民みんなで解決の方向をさぐり、安心できる医療をめざそう―。深刻な医師不足に悩む千葉県銚子市立総合病院の存続に向け、「市立総合病院の医師不足解消と地域医療を考えるシンポジウム」(主催・日本共産党銚子市委員会)が二十八日、銚子市の市民センターで開催されました。会場は三百人の参加者でいっぱいになり、関心の高さがうかがわれました。


 岡野俊昭市長、市立総合病院の佐藤博信院長、菅谷雄一副院長、溝口節子看護師長、日本共産党の丸山慎一県議の五氏が、医師確保に向けた努力、地域医療と医師不足の現状などについて報告しました。

 岡野市長は、日本共産党が市立総合病院の存続を求めて五千人分の署名を集めたことにふれ、「熱意を感じた」と語り、「人の命を守ることに党派は関係ない。市立総合病院は公立病院として残したい」と発言。自らが医師の獲得に回っている現状を報告しました。

 佐藤院長は、国が医師の養成を抑制する政策を進めたもとで、全国的に医師数が減る一方、医師の仕事が増えている現状を報告。過重労働で辞めていく現状を報告し、「医師は患者さんから感謝されたい思いを持っている」と語りました。

 丸山県議は「銚子市、病院、そして市民の方々が一緒になった運動は全国の大きな励ましになる」と激励。県の医師数が全国的にみて三番目に少ないことなどを報告し、「医師や看護師が誇りをもって働ける病院が、患者が安心してかかれる病院です。力を合わせて守っていきましょう」とよびかけました。

 シンポジウム後、小児科医の谷川智行氏(党参院比例候補)があいさつし、深刻な医師不足と地域医療の危機をもたらしている国の医療政策を批判し、「地域医療と命を守る政治を実現するために、全力をあげていきたい」とのべました。

 党の催しには初めてきたという女性(62)は「市立総合病院は絶対になくさないでほしいと思っていた。市長や院長ががんばっていることを知り、参加して安心できました」と話していました。



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