2007年6月28日(木)「しんぶん赤旗」
電気こんろ火災
日立、被害者に謝罪
“事故原因は設計不良”
「小形キッチンユニット用電気こんろ」で多発している火災事故について、製造メーカーの日立アプライアンスが、事故原因に「設計不良」があったと認めていたことが、二十七日までに明らかになりました。同社社長室広報グループは、「被害者補償について誠意をもって話し合う」との態度を表明しています。
同型電気こんろは、体や荷物などがスイッチつまみに触れることで知らぬ間に電源が入り、火災が発生しています。消防庁が把握しているだけでもこれまで十二年間に六百二十件の火災が起きています。同社をはじめとするメーカー、業界はこれまで、同種火災事故の原因について「使用者の誤使用・不注意によるもの」「製品の欠陥ではない」としてきました。被害補償も応じていませんでした。
今年三月に火災被害者から本紙に告発があり、取材をすすめた結果、経済産業省所管の独立行政法人・製品評価技術基盤機構の事故分析で、火災事故の原因を「製品に起因する事故」と分類していることをつきとめて報道。続けて、日本共産党の塩川鉄也衆院議員が五月三十日、衆院経済産業委員会で、国・メーカーの責任を追及しました。経産省は「製品自体に問題」があると、これまでの業界の見解をくつがえす答弁をして、業界を指導していくと表明していました。
日立アプライアンスは、本紙に告発をよせた東京都豊島区の山田滋雄さん(61)に、六月二十五日付で、事故責任を認めおわびし、被害補償について、誠意をもって話し合うとした文書を送付しています。
「小形キッチンユニット用電気こんろ」(電気クッキングヒーター)は、日立アプライアンス、松下電器産業、サンウェーブ工業、富士工業など十二社が、おおむね一九七九年から八八年までに製造・販売した製品。同型電気こんろによる同種の火災事故はいまも続発しています。

