2007年6月17日(日)「しんぶん赤旗」

独に全国的左翼政党

合同へ2党が大会


 【ベルリン=中村美弥子】ドイツの左翼党は十五日、新党「左翼」結成に向けた終結党大会をベルリンで開き、新党の議長候補としてビスキー左翼党現議長と、幹部会委員二十二人を選出しました。合同の相手となる「労働と社会的公正のための選挙代案」(WASG)も同日、ベルリンで終結党大会を開催しました。

 両党は十六日に新党「左翼」創立大会を開きます。両党の合同で、ドイツ統一後、初めて社会民主党(SPD)の左に位置すると自己規定する全国規模の政党が誕生します。

 左翼党は、旧東独の政権政党、社会主義統一党の後継政党で旧東独部に基盤を持っていた民主的社会主義党(PDS)が、二〇〇五年九月の連邦議会(下院)総選挙でWASGと統一名簿をつくるにあたって改称した政党。WASGはSPD元党員や労働組合活動家を中心に組織された政党で旧西独部を基盤としています。

 左翼党のビスキー議長は演説で、キリスト教民主同盟(CDU)とSPDの連立政権の政治について、新自由主義のもとで医療保険や年金制度を改悪するなど社会的連帯を破壊していると批判。「このグローバル化の時代に社会正義とは何か、議論が必要だ」と述べ、「もう一つの社民政党ではなく、真の左翼勢力をつくろう」と呼びかけました。

 新党「左翼」の課題として、▽党員数の拡大など党建設に取り組む▽州議会選挙で勝利を収める▽社会正義と平和のための政策に集中的に取り組む▽党内外の声を集めて今の時代にふさわしい綱領をつくる―ことを挙げました。

 開会のあいさつをしたハンス・モドロー左翼党名誉議長は、「民主的社会主義という考えは左翼党の基本合意となっている」と指摘し、この思想を新党にも引き継ぐべきだと強調。ドイツの左翼勢力は社会主義の思想を持ち、資本主義への代案を提示しなければならないと述べました。

 左翼党大会には、五十カ国の七十三政党・組織から来賓が参加。日本共産党を代表して浅田信幸「しんぶん赤旗」欧州総局長が参加しています。


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