2007年6月14日(木)「しんぶん赤旗」

参院厚労委、年金業務現場を視察

小池議員が参加

電話相談は外部委託


 参院厚生労働委員会は十三日、社会保険庁の社会保険業務センター高井戸庁舎(東京都杉並区)と、東京社会保険事務局(同文京区)を視察し、年金にかんする相談体制の実態などを調査しました。日本共産党から小池晃参院議員が参加しました。

 社会保険庁年金業務センターでは、十一日から開設されたフリーダイヤルの電話相談にあたっています。二百人態勢で臨んでいますが、対応する職員はすべて外部委託で派遣された職員であることが分かりました。

 小池議員が「年金についてきちんとした知識があるのか」と質問したのにたいし、センター側は、「一定の試験は受けている」と答えるだけで、具体的な内容は示せませんでした。

 持ち主が不明となっている「宙に浮いた」五千万件の記録の被保険者が支払った保険料の総額について政府は「そうしたデータを出すのは難しい」と国会で答弁してきました。小池議員が今後、確認作業のためのシステム開発にかかわるNTTデータに「総額を出すための作業はしているのか」と聞きましたが、担当者は「社保庁からそのような指示を受けていない」とのべました。

 視察した小池議員は「現場の実態を見て、あらためて政府の対応のずさんさに怒りがわいた。ひきつづき追及したい」と話しました。



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