2007年6月10日(日)「しんぶん赤旗」

米統参議長“更迭”へ

制服組トップ 対イラク行き詰まり示す


 【ワシントン=山崎伸治】ゲーツ米国防長官は八日、記者会見し、九月末で任期切れとなる統合参謀本部のペース議長について、再任しないと発表しました。同議長のもと、この二年間でイラク情勢がいっそう混迷したことから、再任の場合、議会での指名承認公聴会を乗り切れないと判断したもの。ブッシュ政権のイラク政策の行き詰まりが示された結果ともいえます。


 統合参謀本部議長は米軍制服組の最高責任者。ペース氏は再任を希望していたと伝えられ、ゲーツ氏もその意向でした。ところが「共和・民主両党の上院議員とこの数週間協議した結果、承認の手続きで将来の問題よりも過去の問題に焦点が当てられ、議論を巻き起こすものとなりそうだ」(ゲーツ氏)と判断。イラク問題をめぐっての事実上の更迭といえます。

 同時にゲーツ氏は、ペース氏のイラク政策の運営に問題はなかったと強調。米軍「増派」による武装勢力「掃討」作戦遂行中の交代についても問題はないと述べました。

 ペース氏は同時多発テロ事件直後の二〇〇一年十月に統合参謀本部の副議長に就任し、アフガニスタン、イラクに対する武力作戦に関与。〇五年十月、海兵隊出身者として初めて同議長となりました。

 同議長の任期は二年で、米紙ワシントン・ポスト(電子版)によると、少なくとも二期四年務めるのが通例。一期で引退するのは一九六四年以来で、きわめて異例のことです。

 ペース氏の後任にはマレン海軍作戦部長が指名されました。同時に、ジアンバスティアニ副議長の退任と、後任へのカートライト戦略軍司令官(海兵隊大将)の起用が発表されました。



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