2007年6月10日(日)「しんぶん赤旗」

仰天増税

住民税通知 10万円アップも

決めた自公に批判


 地方自治体が発送した六月からの住民税の納税通知書が各家庭に届き始めています。「増額ぶりに仰天」などの声が相次ぎ、市役所への問い合わせが二日間で二千件を超す(千葉県松戸市)など、怒りと困惑が広がっています。


市役所に電話

 東京都多摩市在住の岩本幸雄さん(72)=仮名=は、昨年度まで約十二万五千円だった住民税が、今年度は約二十三万一千円に、十万円を超す増加でした。

 「通知を見たとたん仰天して絶句した」と語る岩本さん。思わず市役所に問い合わせの電話をしました。通知書とともに送付されたチラシには、今年度の税額の増加が、税源移譲と定率減税全廃によるものであることが記されていました。

 自民・公明政権が決めた定率減税の廃止(所得税一月、住民税六月実施)による増税の影響が六月に一気に表面化しています。

“倍々ゲーム”

 岩本さんの場合、〇五年度には六万四千円だった住民税額は、〇六年度に二倍、〇七年度にさらに二倍に増えました。「自民、公明の悪政が身に降りかかってきているのを実感する」

 名古屋市に住む男性(75)は、〇五年度には二千円だった住民税が、〇六年度は約三万四千円に、今年度は約五万三千円に増加しました。「あきれた。いつの間に日本はこんな収奪国家になったのか」と福山さん。「年収三百万円程度の年金で、食べるのがやっとの生活。しかも受け取る年金はどんどん少なくなっているのに」

節約しても…

 栃木県宇都宮市に暮らす田島謙二さん(71)=仮名=は、〇五年度に三万三千円だった住民税額が、〇六年度に七万三千円に増加。今年度は十一万二千円の通知。四年前に妻を亡くして独り暮らしの田島さん。「できるだけ節約して生活しているのに、上がりかたがあまりにもひどい」

 日本共産党のホームページにある負担増シミュレーションの感想欄にも、納税通知書が届いた人から「私の場合は約四倍。いまの自民党政治は悪代官そのもの」などの声が寄せられています。

 「国民健康保険料にも連動するとは聞いていたが、通知書を見てがくぜん」という独り暮らしの年金生活者。「負担に苦しんでいる人は、参院選で日本共産党を躍進させて安心して、暮らせる社会を」と訴えています。


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