2007年5月28日(月)「しんぶん赤旗」

イラク米兵死者100人超

2カ月連続

犠牲増え窮地の米政権


 【ワシントン=鎌塚由美】イラク戦争での五月の米兵死者数が二十六日、四月に続き百人を超えました。二カ月連続で百人を超えたのはイラク戦争開始後初めてです。


 国防総省発表や各種報道をふまえ最新の数字を伝えている非政府組織(NGO)の「イラク連合軍犠牲者」によると、二十六日現在の五月の米兵死者は百一人。イラク開戦以来では、三千四百五十二人の米兵が戦死したことになります。このペースの増加が続くと、四月の百四人を上回ります。

 米国で五月二十八日はメモリアルデー(戦没将兵記念日)です。米国は悲惨なイラク戦争の影がますます濃くなる中、記念日を迎えようとしています。米メディアは、昨年のメモリアルデーから二十六日までで、米兵死者は九百八十人になったと伝えました。その前の一年間の八百七人と比べても約二〇〇人近い増加です。

 米兵犠牲者も増え窮地の米政権が収拾策を模索していると報じられるなか、ここにいたっても強硬的立場を変えていないのがチェイニー副大統領です。副大統領は二十六日、ニューヨーク州ウェストポイントの陸軍士官学校の卒業式で演説。二〇〇一年の9・11同時テロ事件とイラク戦争を結びつけ、テロリストは「力と脅しで、恐怖の独裁政治を打ちたてようとしている。彼らの最終目的は、バグダッドを首都とする全体主義帝国を打ち立てることである」などと主張。これまで進めてきた戦争を対テロの名で正当化し、今後も継続する姿勢を改めて示しました。

 陸軍士官学校の外では約三百人の反戦活動家が駆けつけ、チェイニー副大統領に抗議しました。

 ブッシュ大統領は二十四日の会見で、イラクで犠牲者がさらに増える見通しを語り、この夏は「流血だらけになりうる、とても困難な八月になるかもしれない」と述べていました。



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