2007年5月24日(木)「しんぶん赤旗」

顕正会とはどういう宗教団体?


 〈問い〉 顕正会とはどういう宗教団体ですか? 友達が入っていて心配です。(熊本・一読者)

 〈答え〉 今年(07年)1月30日、警視庁は顕正会会員2人を強要未遂の疑いで書類送検しました。産経新聞31日付は「強引な勧誘また摘発」という見出しで「2人は……同会東京会館にアルバイト男性を連れ込み、『住所を教えないと帰らせない。入会しないと不幸になるぞ』などと脅迫。男性が拒否して立ち去ろうとすると、腕をつかむなどの暴行を加え、1時間以上にわたり入会を迫った疑い」と報じ、「顕正会は……巨大地震が迫っていると独自の終末思想を掲げている」と書いています。

 顕正会は、もとは日蓮正宗(本山は大石寺)の信者団体でした(1957年の発足当時は妙信講と名のっていました)。ですから、出自という点でも信者団体という性格の点でも創価学会と同じです。日蓮正宗内部で創価学会と対立し、74年8月に日蓮正宗から解散処分をうけました。なお、創価学会も盗聴などの反社会的行動をふくむ理由で91年11月に日蓮正宗から破門されています。

 妙信講は、日蓮正宗から追放された後、「冨士大石寺顕正会」と名のって、大石寺の板曼荼羅が唯一絶対の本尊で、国立戒壇建立をめざす、としています。

 最近は『日蓮大聖人に背く日本は必ず亡ぶ』という本を大量に発行し、信者が知人に配布しています。この本では、殺し合いを意味する「“修羅の思想”ともいうべき共産主義」と述べるなど、反共主義が露骨です。この本の表題のとおり、政治経済社会の危機とゆきづまりの深刻化を「顕正会に帰依しないからだ」という「あかし」にし、苦悩する人びと、とくに社会的経験の乏しい青少年をおもな対象にして勧誘。その過激な手段が教育界などでも問題になっています。今年1月11日付読売新聞夕刊の神奈川県警による顕正会本部捜索の記事では「各地で勧誘を巡るトラブルが起きており、県警には04〜06年に338件の苦情や相談が寄せられていた」と報じています。

 日本共産党は、顕正会のみならず、社会的常識を逸脱するような勧誘活動にはきびしい批判が必要だと考えています。同時に、これらの「宗教」にからむさまざまな問題の背景には、自公政治による社会のゆがみがあることを見落としてはならないと考えます。(平)

〔2007・5・24(木)〕


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