2007年5月16日(水)「しんぶん赤旗」
1803人「過払い金返せ」
サラ金を提訴、請求総額22億円
利息制限法の上限を超える違法な「灰色金利」で営業を続けるサラ金業者に対し、被害者千八百三人が十五日、不当に払わされた利息の返還を求めて、全国二十六都府県の裁判所に一斉に提訴しました。請求総額は二十二億円にのぼります(任意請求を含む)。一斉提訴は四回目。
全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会(クレ・サラ被連協)が呼びかけました。被告の業者はサラ金・クレジット合わせて百四十一社。大手に対する請求額は▽武富士が二億六千万円▽CFJが二億四千万円▽アコムが一億九千万円――などとなっています。
昨年末の改正貸金業法成立後、サラ金各社は過払い金請求訴訟の増加に備え、それぞれ三千億円―四千億円の引当金を積んでいます。その一方、利用者からは灰色金利を取り続けています。