2007年5月13日(日)「しんぶん赤旗」

改憲阻止・くらし向上へ

革新懇運動 飛躍のとき

小中学校区に草の根組織を

全国革新懇第27回総会


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(写真)東京都内で開かれた全国革新懇第27回総会。発言するのは志位和夫委員長(右奥)=12日

 改憲手続き法案を自民、公明の与党が参院憲法調査特別委員会で採決を強行した翌日の十二日、全国革新懇(平和・民主・革新の日本をめざす全国の会)は第二十七回総会を東京都千代田区の学士会館で開きました。安倍内閣の暴走に抗し、憲法改悪反対、くらしを守る運動に取り組んできた全国各地の革新懇から、会場いっぱいの二百十三人が参加。一年間の創意に満ちた活動を交流し、「三つの共同目標」にもとづく「希望ある日本」をめざす運動方針を確認しました。

 人口五千人の小学校区で活動する山梨県・大泉革新懇の代表は、憲法九条を守る活動として「九条はんてん」を作製し、宣伝のときだけでなく、散歩でも買い物でもいつも身につけて住民にアピールしていることを報告。「小・中学校区にたくさんの革新懇を早くつくり、草の根で九条を守る運動を支え、世直しをしよう」と訴えました。

 新日本婦人の会本部の代表は、班が地域革新懇に参加している例を紹介しながら、「賛同団体として草の根の革新懇結成に寄与していきたい」と語りました。

 地域横断でつくられた神奈川県の藤沢職場革新懇代表は、「働くルールの確立をめざす懇談会」や「あなたや家族の雇用形態と労働条件がわかる学習会」など、「労働者の状態に目を向けた活動を重視してきた」と報告しました。

 神奈川革新懇の代表は、昨年八月に日本共産党県委員会が委員長をはじめ六人の常任委員を含む推進委員会をつくり、毎月開催して革新懇づくりを進めていることを紹介しました。

 高田公子代表世話人が運動方針案を報告し、「『国民が主人公』の民主連合政府と国民的共同の実現という大目標に向けて、いっそうの発展をかちとろう」とよびかけました。

品川氏ら代表世話人に

 総会では、経済同友会終身幹事の品川正治氏ら二十三人の代表世話人を選出しました。

志位委員長が発言

 全国革新懇総会では、日本共産党の志位和夫委員長が発言し、平和を壊す安倍内閣の暴走と対決する革新懇運動の役割と値打ちを解明するとともに、運動の発展に向けた決意を表明しました。

 志位氏は、教育基本法改悪や改憲手続き法を強行する安倍内閣の反動的暴走を厳しく批判するとともに、「暴走が矛盾を広げ、たたかいの新しい条件を広げている」と指摘。軍国主義の復活、戦前・戦中の体制への回帰をめざす“靖国派”が中枢を握る安倍内閣が、憲法を変え、海外に戦争で打って出ることがいかに危険かはいよいよ明りょうだと強調しました。

 そのうえで、全国革新懇が「三つの共同目標」を掲げ活動する意義は、安倍“靖国派”内閣の目指す「恐ろしい国」づくりへの正面からの対決軸として際立っており、「『希望ある日本』をつくる革新懇運動の値打ちが輝いている」とのべると、出席者は大きな拍手で応えました。


 全国革新懇の「三つの共同目標」 (1)日本の経済を国民本位に転換し、暮らしが豊かになる日本をめざします(2)日本国憲法を生かし、自由と人権、民主主義が発展する日本をめざします(3)日米安保条約をなくし、非核・非同盟・中立の平和な日本をめざします


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