2007年5月6日(日)「しんぶん赤旗」

「ギーッ」ぐらぐら

ジェットコースター脱線死傷事故

悲鳴聞こえ…足震えた

目撃者


 「聞いたことのないギーッというすごい音がしてジェットコースターが左右にぐらぐらと揺れていました」。家族連れや若い人たちでにぎわう五日、こどもの日の遊園地(大阪府吹田市)が、突然の惨事に凍りつき、目撃者は恐怖におびえました。(絈野真里)


 現場は、万博公園エキスポランド内の一角。

 ジェットコースター「風神雷神II」の事故を目の前で見た女性(70)は、大阪市平野区から娘と孫三人と一緒にきました。ブルーシートがかかった事故車両の前で半田さんは、「機械と機械が接触するようなギーッというすごい音がして、ジェットコースターが左右に揺れていました。レールが外れてるの? と思ったら、乗っている人の『うわーっ』という悲鳴が聞こえて…。足が震えました」と興奮気味に話します。

 「毎年こどもの日にここにきていました。事故が起きる前から聞いたことのないギーッという音がしていたので、乗りたがる孫たちに、『お昼を食べてからにしい』って言ってたんです」。その直後に事故は起きました。

 滋賀県東近江市から両親と一緒に遊びにきた姉(13)と妹(12)の姉妹は、午前十一時ごろ事故を起こしたジェットコースターに二回連続で乗りました。

 姉は、「すいていたので、二回続けて乗りました。いままで何回も乗ったことがあるけど、異常は何も感じなかった。降りたあと、ごはんを食べているときに『事故がありました』という放送を聞いて、びっくりして見に行きました。救助されている人が見えて体が震えました。もしかしたら自分も死んでいたかもしれない」とうつむきます。

 妹は、「上から下に落ちたり傾きながらカーブしたり、いまにも体がレールにぶつかりそうなスリルがあって好きで、もう十回は乗っていました。自分が乗っているときは何ともなかったのに、怖いです。ジェットコースターに乗るのが怖くなりました」と語りました。


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