2007年4月24日(火)「しんぶん赤旗」

主張

地方選善戦・健闘

公約実現に全力をつくします


 いっせい地方選挙が終わりました。議員選挙では前半戦の道府県・政令市議選と、後半戦の市区町村議選をあわせて、日本共産党公認・推薦の千五百人あまりが当選しました。とくに後半戦では、市町村合併などで議員定数が大幅に削減されるなか、日本共産党は、市でも町村でも議席占有率で前進しました。

 「しんぶん赤旗」読者のみなさんのお力添えに心から感謝します。住民の暮らしと平和を守って、ただちに選挙で掲げた公約の実現に力をつくす決意です。

日本共産党の役割評価

 選挙戦は、安倍政権になって初めての全国的な政治戦であり、この夏の参院選挙にも直結して、政党間のかつてない激しいたたかいになりました。

 自民・民主の「二大政党の対決」論を背景にして民主党が立候補者を大幅に増やしたのをはじめ、支持基盤の崩壊から危機感を燃やした自民党も候補者を増やして、選挙戦は各地で様相を一変させました。また、日本共産党の前進を封じ込めるための公明党などの反共攻撃、さらには街頭演説を妨害するなど常軌を逸した物理的な妨害までありました。

 こうしたなかで日本共産党が全体として善戦・健闘したことは、自民・公明・民主などによる悪政と対決し、「住民こそ主人公」の立場を貫いてきた日本共産党の役割が、多くの有権者のみなさんに評価していただけたものと受け止めています。

 とくに政策論戦では、日本共産党が訴えた、自治体に「福祉の心」を取り戻し、福祉と暮らしを守る本来の仕事をはたさせる、ムダな大型開発や大企業誘致のための補助金バラまきなど「逆立ち」したあり方をただす、憲法九条と平和を守り抜く―などの内容が、有権者の切実な願いにかみ合い、共感をひろげることができました。

 前半戦のさなかに発表された政府の調査でも、現在の日本の状況で「悪い方向に向かっている」という答えが増えているのが、「教育」や「雇用・労働条件」「医療・福祉」などです。貧困と格差が拡大する中で、国民の負担が増え、福祉が切り下げられていることは、多くの国民にとって耐え難いものとなっています。

 この六月にも定率減税全廃による住民税増税と雪だるま式の負担増が襲いかかろうとしています。日本共産党が訴えた、住民税負担の軽減や国保料・介護保険料引き下げなどは、国民の「待ったなし」の願いです。日本共産党はひきつづき、国民の負担軽減のために全力をつくします。

 同時に選挙の期間、国会では政府・与党が改憲手続き法や米軍再編推進法、改悪教育基本法の具体化を図る教育三法などの審議を異常に加速させ、安倍首相が進める「恐ろしい国」づくりの暴走が続いています。

 日本共産党は平和と憲法九条を守るために、国民のみなさんと力を合わせていきます。

参院選での前進に向けて

 この間の国会論戦や選挙戦を通じ、安倍首相が進める「恐ろしい国」づくりに立ち向かうことのできる政党が、日本共産党しかないことがいよいよ鮮明になりました。参院選挙でこの日本共産党が前進することが、安倍政権の「恐ろしい国」づくりの暴走にストップをかけ、国民のいのちと平和を大切にする政治への転換を図る確かな保障です。

 日本共産党は国民のみなさんの期待にこたえることができるよう、参院選挙での前進のために、さらに力をつくす決意です。


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