2007年4月9日(月)「しんぶん赤旗」

731部隊の医学犯罪問う

元隊員ら戦争加担を告発

大阪で国際シンポ


 細菌戦部隊の旧陸軍七三一部隊などで日本の侵略戦争に協力した医学者の責任を考える国際シンポジウム「戦争と医の倫理」が八日、大阪市内で開かれ、二百五十人が参加しました。大阪で開かれた日本医学会総会会場に「戦争と医学」の展示を出した医学者らの実行委員会が主催したものです。

 中国の王鵬・七三一部隊罪証陳列館館長は、同部隊による人体実験を紹介。「実験は完全な無理強いで、残忍な方法で傷つけられ、最終的に殺された。部隊の医学研究は細菌兵器製造のためだった。部隊関係者は必死で隠そうとした」とのべました。

 米ハーバード大学公衆衛生学部のダニエル・ウィクラー教授は、大戦後に米国が刑事免責と引き換えに七三一部隊関係者から実験データを入手したと指摘。「日本の過去の悪行が隠されると、次の世代の重荷になる。七三一部隊と取引したアメリカ人も重荷を背負うことになってしまった」と語りました。

 莇昭三・15年戦争と日本の医学医療研究会名誉幹事長は、戦争中日本の医学界が組織的に七三一部隊にかかわっていた事実を指摘。「医学界に求められるのは戦時中の医学犯罪に真正面から向き合い、問題を明らかにして後世に残すことです」とのべました。

 元七三一部隊員の男性(88)が出席し、「私はいつ死ぬかわからない。こんな不正なことは社会に示さなければならない」と人体解剖などをした体験を語りました。


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