2007年4月7日(土)「しんぶん赤旗」
不正1万件超す
電力12社 原子力は458件
発電設備のデータ改ざんなど不正件数は、電力十二社を合計すると、少なくとも一万六百四十九件に上ることが明らかになりました。三月三十日に各社が国に提出した報告書の合計では三百六事案となっていましたが、詳しい件数を問い合わせた結果、わかりました。
それによると、原子力が四百五十八件、火力が千二百七件、水力が八千九百八十四件でした。電力会社別(表)に見ると、最も多いのが東京電力で三千八百五十二件。次いで東北電力が千三百七十九件、中部電力が千三十件でした。これら三社だけで、全体の約六割を占めています。
また原子力に限ると、東京電力が二百三十三件、中部電力が百二十三件で、二社だけで全体の八割近くになります。
国への報告の合計が三百六事案となっていたのは、異なる発電所でおこなわれた不正でも同様のものであれば一つの事案としてまとめていたためだといいます。今回明らかになった件数も、電力会社によって集計方法が異なるため、さらに増える可能性があります。
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