2007年3月30日(金)「しんぶん赤旗」

「オール与党」の悪政にたちむかう日本共産党の前進を必ず

県議・政令市議選開始にあたり、すべての党員、後援会員のみなさんに訴えます

日本共産党中央委員会常任幹部会


 全国の党組織と党員のみなさん、後援会員のみなさん

 すでに告示されている知事選挙、政令市長選挙につづいて、三十日、道府県議選挙、政令市議選挙、東京都議補欠選挙が始まります。この大事な選挙で日本共産党が必ず全国的な前進と勝利をかちとるために、四月八日の投票日までの十日間、すべての党組織、党員のみなさん、すべての後援会員のみなさんが、文字通り底力を発揮しつくして奮闘されることを訴えます。

 すべての党員、後援会員のみなさん

 わが党が底力を出し切ってがんばりぬくなら、この選挙で勝利をつかむ客観的条件が生まれています。それを正面からとらえた奮闘が大切です。自民、民主、公明、社民などによる「オール与党」政治と住民との矛盾はかつてなく深まり、「オール与党」勢力と正面から対決し、住民本位の政治をめざす日本共産党の役割、値打ちはどこでも鮮明です。

 自民・公明政権がすすめる貧困と格差の拡大、庶民大増税、福祉切り下げ、雇用破壊などの悪政のもとで、多くの「オール与党」自治体が、住民を悪政から守る防波堤になるどころか、悪政においうちをかけています。増税や社会保障負担増のおいうち、国いいなりの福祉施策の切り下げが強行され、その一方で、巨大開発への税金のムダ遣い、大企業誘致のための補助金ばらまきなどに、住民の貴重な税金が浪費されています。こうした自治体の悪政を、「オール与党」が推進しています。議員の豪華海外旅行や政務調査費の不正使用、「解同」がくいものにしている同和行政の乱脈などの税金ムダ遣いも、この「オール与党」体制と一体のものです。

 十三の知事選挙を見ても、十三すべてに推薦・公認候補を立て、無党派の人々との共同を広げて自民党政治の転換をめざしているのは、日本共産党だけです。自民党と民主党が、「対決」は選挙時だけで、各地で政党の体をなさない堕落、衰退ぶりを示すもとで、“政党らしい政党”、“たしかな野党”として活動しているのが、日本共産党です。

 今回の選挙はまた、安倍政権が改憲手続き法を強行し、憲法九条改定に道をひらこうとするもとでたたかわれています。「従軍慰安婦」問題で歴史を歪曲(わいきょく)する勢力、侵略戦争に無反省の勢力が改憲の道をすすめていることに、アジアをはじめとする世界の批判が強まっています。日本共産党は、日本の政党でただひとつ、命がけで侵略戦争反対を貫いた党であり、世界に誇る憲法九条を守り、生かすため、草の根で幅広い人びととの共同を広げて奮闘している党です。「憲法九条を守りぬく日本共産党を伸ばし、平和の力を強く大きく」の訴えが、いま多くの国民の心に響く状況が広がっています。

 すべての党員、後援会員のみなさん

 勝利の主体的条件では、「二大選挙勝利」の方針を確立した昨年一月の第二十四回党大会以来、第二回中央委員会総会(二中総)、三中総をへて、「支部が主役」の党活動の方針を発展させ、党と後援会が草の根の宣伝戦、組織戦を広げ、本番の臨戦態勢の土台を築いてきました。支部主催の演説会・小集会・懇談会は、のべ五十万の人びとが参加し、全国でかつてない規模に広がっています。客観的条件とあいまって、党と後援会のなかに「がんばれば勝てる」「がんばって勝とう」という機運が大きく高まっています。

 同時に、私たちは、「前進から飛躍へ」を合言葉に奮闘してきましたが、前進のテンポはあがっているものの、全体として勝利に必要な目標を突破するための「飛躍」を実現するまでにはいたっていません。選挙区ごとにみても、どこでも他党とのしのぎをけずる大激戦であり、新たな議席の可能性が広がっている選挙区が生まれている一方、このままでは議席を失いかねない現職区も少なからずあるというのが、現在の到達です。

 勝敗は、まさにこれから十日間の、あらゆる可能性をくみつくした努力、すべての党組織、党員、後援会員のみなさんの奮闘によって、活動の規模とテンポを文字通り飛躍させることができるかどうかにかかっています。

 活動の基準となるのは、「党と候補者が、他のどの党にもまけない政治的気迫と構えを確立し、どの党をも上回る規模の選挙戦を展開し、激戦に競り勝っていくこと」「みずから決めた得票目標を達成することに執念をもち、それにふさわしい宣伝・組織活動をやりきるために、知恵と力をつくすこと」(三月九日の全国会議での報告)――この二つの見地で攻勢的なたたかいをやりぬくかどうかです。

 すべての党員、後援会員のみなさん

 いま、自民党や民主党の支持からも離れた、「無党派」の人々が増えています。日本共産党に新たな関心をよせ、党の立場を知って新たな支持者となる人が少なくありません。ここで決定的に重要なことは、視野を広げ文字通り全有権者を対象にして、宣伝戦、組織戦をつらぬくことです。

 法定宣伝物の徹底した配布と活用、候補者を先頭にした勢いのある街頭宣伝、演説会とともに支部・後援会主催の懇談会などを強めましょう。あわせて、対話・支持拡大を、全有権者を対象にして飛躍させることが、今回の選挙ほど大事なときはありません。「全国、全県、行政区は一つ」の立場で、支持者台帳はもちろん、あらゆる名簿をそろえ、臨時電話も活用して大規模な電話作戦で有権者と対話しましょう。激戦を勝ち抜く根本の力――党勢拡大の上げ潮のなかで、選挙をたたかいましょう。

 「オール与党」勢力は「共産党追い落とし」に必死です。公明党が反共の先兵としてデマ宣伝を強めています。しかし、「増税戦犯」「福祉切り下げの張本人」「政調費不正使用」など、この党の実態を徹底して明らかにし、住民のくらしを守る日本共産党の役割を訴えて攻勢的にたたかえば、攻撃は必ず打ち破れます。

 すべての党員、後援会員のみなさん

 「全党員が立ち上がれば勝てない選挙はない」――選挙勝利の鉄則です。独自の手立てをとって選挙にとりくむ党員を日々増やし、運動を日々末広がりに発展させましょう。選挙だからこそ、支部会議でしっかり政治的に意思統一し、全党員が条件を生かして歴史的活動に立ち上がるように働きかけましょう。対話・支持拡大でも「百人」「二百人」と、力持ちが大奮闘することはもちろん、「三人、五人なら」「十人なら」という党員の力をすべて結集することが大事です。党機関と選対指導部は、忙しい中でも、「支部が主役」を堅持し、三中総決定や選挙資料を届け、党組織・党員の潜在的な力をくみつくす指導と援助を強めましょう。

 この間、日本共産党後援会は過去最高の三百万人をこえました。後援会のみなさんにリアルな情勢、党と候補者の値打ちを伝え、具体的な活動を呼びかける「後援会ニュース」を必ず届けきり、党員、後援会員のみなさんが情勢と活動方向をしっかり共有して活動し、後援会員のみなさんの力が最大限に発揮されるようにしましょう。

 この選挙の結果は、後半戦のたたかいに、さらには参議院選挙にも大きな影響を与えます。全党組織、全党員、全後援会員が力をあわせて必ず勝利しましょう。常任幹部会も、みなさんと心をひとつにしてたたかいぬく決意です。


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