2007年3月20日(火)「しんぶん赤旗」
タミフル被害者が要請書
厚労省研究班班長は辞任を
薬害タミフル脳症被害者の会(軒端晴彦代表)、薬害オンブズパースン会議などは十九日、中外製薬から多額の資金供応を受けていた厚生労働省研究班班長と班員を研究班から外すよう厚生労働大臣に対し文書で要請しました。
また、班員全員の中外製薬との資金提供の有無や、株取得など経済的関係の調査と公表、医師と製薬企業との経済的関係について厳格な規制措置を導入することなども要請しました。
このほか、タミフル服用後は厳重な観察が必要であることについて、「緊急安全情報」を出して注意を喚起すること、添付文書を改訂して警告欄に内容を記載するよう指導すること、中学生・高校生の異常行動など個別具体例の内容と死亡例について公表することを要求しています。
二歳九カ月の息子を亡くした男性被害者は記者会見で、「医師に処方されたタミフルを飲ませた後『頭が痛い』と布団の上を泣きながら狂ったようにゴロゴロ転がった。三時間近くで息子は冷たくなり救急車の中で何も反応しなくなった。息子と同じ目に遭う人が無くなるようにしてほしい」と訴えました。