2007年3月18日(日)「しんぶん赤旗」
看護師不足は切実
中小病院の現状を交流
東京でシンポ
地域医療を支える中小病院や診療所の看護師不足の現状と解決の道筋について話し合おうと、「『笑顔で働き続けたい!』看護問題シンポジウム」が十六日、東京都足立区で開かれました。仕事帰りの看護師や医療事務職員ら約百七十人が参加。用意したイスが足りなくなり、関心の高さがうかがえました。
シンポジウムは、同区内で長年地域医療に取り組んできた医療法人財団健和会などでつくる実行委員会が主催しました。
集会に先だち、同実行委員会は、足立区など都内七つの区と系列病院のある埼玉県三郷市内の八十の病院にアンケートを送付。回答のあった十五病院の調査結果を報告しました。
それによると、「看護師が足りない」と答えたところが十四病院に達し、うち二病院は「三十人以上足りない」と回答。
「看護師不足で病棟を閉鎖・縮小した」とする病院が五病院あり、地域医療を支える医療機関での看護師不足の深刻な実態が明らかにされました。
シンポジウムでは、鈴木順子東京都リハビリテーション病院看護部長、宮崎和加子全国訪問看護事業協会理事、本田徹堀切中央病院院長らが発言しました。
また、昨年四月の診療報酬改定で、入院患者七人に対し、看護師一人という看護基準が作られたことで、一部の大学病院や大手病院が看護師の募集定員を大幅に増やしていること、中小病院での若い看護師養成の努力や悩みなどが報告されました。
主催者を代表して、星野陽子健和会看護部長は「地域の方々の命と健康を守るため、今日を出発点に看護師を増やす取り組みを始めたい」と話しました。

