2007年3月11日(日)「しんぶん赤旗」

米とバイオ燃料協力

ブラジル ブッシュ訪問抗議デモ


 【マンタ(エクアドル)=松島良尚】中南米五カ国歴訪を開始したブッシュ米大統領は九日、最初の訪問地ブラジルのサンパウロでルラ同国大統領と会談し、バイオ燃料(エタノール)の技術開発や貧困問題などでの協力を表明しました。両国は覚書を交わしました。

 ブッシュ大統領の歴訪の狙いは中南米地域での米国の影響力回復にあるといわれます。

 同氏は会談後の共同会見で、両国は「米州の二大民主主義国家だ」と強調。会談の多くはエネルギー問題に集中したと述べました。

 また米国が代替燃料にこだわる第一の理由として「外国の原油への依存は安全保障面で問題がある」と指摘。さらに世界的な需要増による原油価格高騰などからくる経済問題と環境への配慮をあげました。

 ブッシュ大統領は、米国が中南米の問題に目を向けてこなかったという批判があることに対し「事実は異なる」と強調。援助額は増大したと述べました。さらに「われわれの域内の国のことを非常に心配している」と述べ、名指ししないものの、自主的な国づくりを掲げているベネズエラへの懸念を表明しました。

 ルラ大統領は、バイオ燃料をめぐる両国の協力は「二十一世紀のエネルギー問題への一つの回答だ」と述べました。また、バイオ燃料の開発が雇用促進など社会発展に寄与すると強調。また、「南米の地域統合は民主主義強化にとって最善の道」であり、それは各国の主権と独立の尊重を特徴とすると述べました。

 ブッシュ大統領がサンパウロに到着した八日には、「ブッシュは出て行け」と書かれた横断幕を掲げる一万人規模の抗議デモが行われました。次の訪問国ウルグアイでも、米大使館前などで抗議デモが始まっています。


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